2015年3月29日日曜日
〈レポート〉vol.2-集団と個のホンシツ-2015.3.24
2015年3月24日(火) 19:30-21:30
Vol.0から始まり、3回目のホイクホンシツ会議が終了しました!!
今回は「集団と個」というタイトルで、総勢22名が様々な意見の交換をしました。
今回のレポートでは参加された方々が、書かれたものの中からいくつかのご意見をお伝えいたします。
会の流れとしては、この会の目的や進め方などを説明したあと、テーマについては何の説明もない中【集団と個】と表現したときの「理想の集団、個」について考えました。
以下いくつかの意見です。
<理想の集団のありかた>
・大きくて広がりのある形を持って進んだりとまったりする集団
・お互いの多様性を尊重、理解しあう
・本気でケンカしあえる
・一人の疑問をみんなの発見へと繋げられる
<理想の個のありかた>
・誰かの為にある存在
・他人の言葉を聞ける個人
・自分の意見や気持ちを言える個人
・困っていたら助けられる
・偽りないありのままの個人
その後、
主催者の用意したスライドショーを見ながら、集団とコミュニティ、共同体などの概念の話、保育園や幼稚園で共同体をどうやって作っていくかの例の話、ある保育園の保護者会での説明資料などを見る、というようなインプットの時間を設けました。
このインプットをうけて、事前に用意された7つの設問について大人側の対応を考えるというワークを行いました。
「理想のコミュニティ・共同体を実現するためには、こういった場面でどのような声をかけるのか、態度をとるのか」ということを考えます。
これらの設問に対しての回答のうちのいくつかが以下です。
設問例:「Aさんて、いつも泣いていて、おかしいよねぇ」というBさんに対して・・・
回答例:「なんでそう思うの?」と質問してみる(泣かないことがいいという価値観を持ているのかも?)「おかしいよねぇ」の部分については、保護者や保育者の言動を確認してみる。
回答例:「なんで泣いているのかな?」と回答してみる。
回答例:「なんでそう思うの?」と聞いてみる。最終的には「泣くことはおかしくない。誰にでもあること」と伝えられたら。相手の立場を考えられるように。又、日頃の保育者の言動にも注目したい。
設問例:Fさんはいつも1人で紙を出してきて黙って好きな虫の絵をかいている、に対して・・
回答例:「虫を知っていたらヒーローになれるので」とは言わないけど~、できたらみんなに見せてみる。
回答例:「なんで虫なの?」などと自分が興味をもっていることを伝える
回答例:「虫たくさんかけるんだね 好きなだけかいて 先生にも教えて 今度みんなに見せて
あげてくれるかな」 などと声をかける。
このワークでは個人で考えた後、グループで対話をする時間を取りました。
30分以上の時間を使っても話し足りないほどで、予備時間を利用して他グループの意見も聞き、考えを深めました。
その後に、「個」「個性」というものを考える時間を少し取り、それを手短にシェアをして終了となりました。「個性とは他者との比較であるか、いなか」というようなこちらからの提示に対し、思ったことを描いたのですが、個人個人の意見がありそれぞれの育ちや環境によってもかなり思いや捉え方が異なっていました。
同じようなことをいっていても言葉の選択はちがっていて興味深いなぁ、と感想を持ちました。
また、言葉が似ていても、全く違う内容のことを言っていることもあり・・・。参加者の皆様がそういった細かなところにまできっと気がついてこの会を面白がってくださっているのだろうと感じています。
会は終了となりましたが、その後も皆さん30分程度居残りをして軽食のおにぎり、お菓子を食べたりお茶を飲んだりしながら交流を深めたりしていました。
毎回、会本編の前後時間における自然発生的な皆さんの交流が、この会の特徴であるようにも思います。
以下感想
<新しい気付き>
☆子どもへの声掛けの新しい視点。特に「泣いてておかしいね」の例。おかしいという言葉について考えた。どこにフォーカスするのか対立構造にしないという目的を持って言葉を選ぶこと。
☆朝の集まりのカタチが参考になりました。集まりのカタチはいろいろあって良いと思う。チームティーチングを活用するいい例だと思った。
☆(自分は保育者ではないパパなので)家でのしつけと保育はやはりちがうこと、保育は(も)
スタイル、形式ではなくその裏にある理想がホンシツ
☆その教育機関によるものや個による解釈に面白さがある
☆個と集団は必ずしもぶつかり合うものではない、集団はできていくものではなくて作っていく
回答例などは、各参加者の皆様のメモから抜粋(改変したものも含む)させていただいたものです。口頭発表時には考えがより深まり、紙面に反映されていないような議論や結論が生まれています。
どんな議論なされているか興味がある方は、ぜひ本編にご参加くださいね!
次回Vol.3は、4/28(火) 19:30〜 @こそだてビレッジ
議題は「保育者のホンシツ」です。
詳細はこちら。
https://www.facebook.com/events/818081071612595/
2015年3月4日水曜日
ホイクホンシツ会議の進め方
こちらでは全体の流れについての説明をしています。
保育のホンシツというものを考えるとき、各論と総論と中間論のようなものがあるように思います。
各論というのは「運動会について」「保護者会について」「絵の具導入について」などの保育の中で出てくる切り取れる割と小さな活動のトピックです。
総論というのは「保育者の仕事とは?」「保育とは?」といような大きなテーマです。
中間論は「クラスとは?」のような各論と総論の間くらいの規模の話です。
これらの3論は互いに関わっているために、総論を終わらせてから中間論、最後に各論というような順序で行なうことは難しく、各論を話していれば総論の話になりそのまた逆も起こりえます。
(例えば、運動会のホンシツを話していれば必然的に、保育とは?保育者とは?という話題になってくるわけです。)
この点を踏まえ、本会議では各論と中間論を幾つか(2~3回)テーマにした後、1回総論的な回を設けて話し合います。
各論、中間論を話している時にはなるべく各論的な話をしてもらうように促すとしても、やはり「そもそもさ~」となることは不可避ですのでそこへのストレスを軽減して、他者の意見を広く求め、自分の考えを構築していくチャンスとしていただきたいと考えています。
☆会を通じて、相手を論破する会ではないということを覚えてほしいと思います。
ホイクホンシツ会議事務局が「これが正しい保育の形」を提示するわけではなく、考え方の多様性の提示、考えるヒントの提示、人の集まる場の提供、などを行います。
参加者の皆様は、私たちに教えられる立場ではなく、他に影響を及ぼし及ぼされる能動的な立場です。
ホイクホンシツ会議事務局が例として「とある考え方」を提示する場合があります。それをたたき台に各々が批判、共感、共鳴をし、それをする中で「理想の保育の形に近づくきっかけ作り」「自分の思考の癖に気がつくきっかけ作り」「他の人と共に考える経験」「◯◯◯◯(参加者の皆さんの思う効果効用)」を共有できたらと思っています。
よろしくお願い致します。
2015.3.4
2015年3月2日月曜日
ホイクホンシツ会議をはじめた理由。
ホイクホンシツ会議、はじめました。
始めた理由。
保育の研修や講座、たくさんありますね。
私も、園内研修、都や区、私団体などの主催のものに参加したことがあります。
そんな中、気になっていたこと。
1つめは「なぜそれをするか」を説明してくれる講座、講師の方が少ないこと。
ハウツーやノウハウを教えてくれるものも多く、それを無疑問に実行すれば良い保育が実現できると言わんばかりの姿勢の研修にも出会いました。
たとえば、「紙芝居のいい読み方」は教えてもらえても、「そもそもナゼ紙芝居という手法を取るのか」「紙芝居で得られる効果は他の手段では得られないものなのか」そういったことを考えられる場が少ないと感じていました。
「紙芝居が素晴らしい!」というような論調の研修では得られない物があるのではないか・・・。
2つめは、自分がそれに対して考える余地がない講座が多いこと。
インプットばかりで、アウトプットのタイミングがないものが極端に多いのです。また、アウトプットの時間あってもそれがうまく回らないものも多数見かけてきました。
学ぼうという意欲を持った人たちの集団を目の前に、横のつながりを重視するチャンスを1つも与えられない講座のあり方に直面すると「もったいないなぁ」と思ったりもします。
知識を与えてもらった後に、それを自分の中で整理して、消化・昇華するそのプロセスに他者の意見も入ると対象の理解も自己理解も深まりますのでそのような時間を大切にしていきたいと考えています。
追加して小さな3つめは、「保育者自身が楽しもう!」というハウツーワークショップの多さに少々驚いていることがあります。
子どもがやることを大人もやって同じく楽しむというものですが、「大人の楽しみと子どもの楽しみは一緒なのか」「自分がナゼそれを楽しいと思うのか」「子どもはナゼそれを楽しいと思うのか」「そもそも、楽しいと何がいいのか?楽しければいいのか?」
そういうことを考えさせてもらえるのでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
こういう思考に至ったのには私個人のバックグランドが関係しているかもしれません。
日本での保育もしていますが、アメリカでの保育経験も長い私は日米の比較をしながら考える癖がついてしまったようです。
比較をして良い悪いを決めるのではなく、「なんでアメリカでは(日本では)これがないのか」とか「日本ではこの玩具がいつもあるけれどアメリカにはない。その点をアメリカではどういった手法で埋めているのだろうか?」というように考えることがあります。
「なぜこれをするんだろう」と考えることが多いです。
日本では麦茶をよく飲みますが(麦茶「信仰」に近い!?)アメリカでは基本的に麦茶は飲みません。それでも不健康にはなりません。
一度、日本の保育園の会議で「なんで年中無休で麦茶じゃなきゃダメなんですかー?」と帰国してすぐの私は無邪気に質問したことがありました。会議は「シーン」、となり、「考えたことなかったけど昔からそうなの・・・多分ミネラルが、、、?水よりいいらしい。」というような返答をなんとか頂いたのを覚えています。
この一件の後にも様々な理由のはっきりしない「昔からこうだから」に出会い、「ちょっとこれはまずいのではないか?」と考えるようになり今に至ります。
「これがあたりまえ」を一旦崩せる姿勢を持っていないと大切なコトを見落とす。
新しい世代、研究が出てくれば新しい保育が構築されて当たり前です。
成功体験、非失敗経験に引きずられていてはいけない。
「破壊と創造と破壊と創造」
想像と破壊を螺旋状に行いたいと思っています。
保育を進化させる目標とともに、「考える練習」をして参加者の皆様とともに社会に参画する者としての使命を果たせる人材の養成の一助にもつながればと考えています。
2015.3.2
2015年3月1日日曜日
〈レポート〉Vol.1-運動会のホンシツ- 2015.2.26
2015年2月26日(木) 19:30-21:30
ホイクホンシツ会議Vol.0 -みんなのそもそも収集回-で集まった参加者の疑問から、
実際に考える会議へ、いよいよ動き出しました!
記念すべき第一回目は「運動会のホンシツ」という議題を掲げ、
参加して下さった13名の皆さんと学び考え合いました。
必ず会議を始まる前に参加者のみなさんと確認するのは“”ホイクホンシツ会議の目的”。
-------------------------------------------------
オトナだって学びの途中。
“当たり前”と思って目を向けてこなかった事にこそ、
保育の本質があるのではないだろうか。
「そもそも、これってどうなんだろう?」に
目を向け、考えながら学びの場を作っていく。
保育者、そして子どもと関わる全ての大人に
新しい気付きと視点を。
それが“ホイクホンシツ会議”です。
-------------------------------------------------
「昔はよかった…」と懐古主義になるのでもなく、
「あの先生がいなければ…」と現場批判にとどまるだけでもなく、
『我々はどこに向かうのか?を考える』ことが出来る様、
未来に目を向けながら会を進めていけるよう、心がけています。
今回Vol.1では、
運動会の歴史や様々な保育園で行われている運動会の工夫と実践を知る学びの時間を経て、
なぜ運動会か?その目的はなんなんだろう?という事にフォーカスをあてながら、
自分の考えを改めて見つめ直し、グループでシェアをするアウトプットの時間を設けました。
運動会の目的を考える時間では
・身体を動かす事を楽しむため
・違う学年や園に関わる人たちとの関わる時間
・出来なかった事が出来るようになる喜びを感じるため
・みんなで成し遂げる喜びを感じるため
・保護者に子どもたちの成長を知ってもらうため
・今までやってきたから…?
と、様々な意見が飛び交い、ではその上で
「その目的は運動会でないと達成出来ないのか?(なぜ運動会なのか?)」を
考える時間では、皆頭を悩ませ
・うーん、達成出来なくはないけど、、、
・でもそれ言っちゃうと運動会やる意味がなくなるのでは?
と、普段考えていなかった所を考えることに頭がぐるぐる。
運動会撤廃推進派も自由に意見を言い、本当はこうしたいを気がねなく言い合い、
いいムードで話し合いも盛り上がっていました!!
そして最後に「これからの運動会」という事で、
自分の理想とする運動会(あくまでも“実現する”という事を根底にした上で!)を
組み立てるワークを行いました。
運動会撤廃派や改変派などそれぞれの立場や価値観を自身で再発見、新発見し、
かなりおもしろい運動会(運動会にかわるもの)がたくさん考え生み出されていました!
運動会という1つの行事を議題にあげた第一回目でしたが、
自然と“保育のホンシツ”や“保育士のホンシツ”にも目が向き、
個人的に、行事や遊びを考えた時でも
それだけを切り離しては考えられない(考えてはいけない)のだなと
改めて学び直しが出来ました。
また、保育士の方だけでなく、
教育環境に興味のある様々な立場の方が来てもらえるホイクホンシツ会議だからこそ、
色々な考え方や視点に出会えるなぁと。
これからも色々な立場の方にきていただき、
保育について“子どもと関わる全ての大人”(皆さん)と考え続けたいと感じました!
次回Vol.2は、3月24日(火) 19:30〜 @こそだてビレッジ
議題は「集団と個のホンシツ」です。
詳細はこちら。
https://www.facebook.com/events/321498538044083
ホイクホンシツ会議Vol.0 -みんなのそもそも収集回-で集まった参加者の疑問から、
実際に考える会議へ、いよいよ動き出しました!
記念すべき第一回目は「運動会のホンシツ」という議題を掲げ、
参加して下さった13名の皆さんと学び考え合いました。
必ず会議を始まる前に参加者のみなさんと確認するのは“”ホイクホンシツ会議の目的”。
-------------------------------------------------
オトナだって学びの途中。
“当たり前”と思って目を向けてこなかった事にこそ、
保育の本質があるのではないだろうか。
「そもそも、これってどうなんだろう?」に
目を向け、考えながら学びの場を作っていく。
保育者、そして子どもと関わる全ての大人に
新しい気付きと視点を。
それが“ホイクホンシツ会議”です。
-------------------------------------------------
「あの先生がいなければ…」と現場批判にとどまるだけでもなく、
『我々はどこに向かうのか?を考える』ことが出来る様、
未来に目を向けながら会を進めていけるよう、心がけています。
今回Vol.1では、
運動会の歴史や様々な保育園で行われている運動会の工夫と実践を知る学びの時間を経て、
なぜ運動会か?その目的はなんなんだろう?という事にフォーカスをあてながら、
自分の考えを改めて見つめ直し、グループでシェアをするアウトプットの時間を設けました。
運動会の目的を考える時間では
・身体を動かす事を楽しむため
・違う学年や園に関わる人たちとの関わる時間
・出来なかった事が出来るようになる喜びを感じるため
・みんなで成し遂げる喜びを感じるため
・保護者に子どもたちの成長を知ってもらうため
・今までやってきたから…?
と、様々な意見が飛び交い、ではその上で
「その目的は運動会でないと達成出来ないのか?(なぜ運動会なのか?)」を
考える時間では、皆頭を悩ませ
・うーん、達成出来なくはないけど、、、
・でもそれ言っちゃうと運動会やる意味がなくなるのでは?
と、普段考えていなかった所を考えることに頭がぐるぐる。
運動会撤廃推進派も自由に意見を言い、本当はこうしたいを気がねなく言い合い、
いいムードで話し合いも盛り上がっていました!!
そして最後に「これからの運動会」という事で、
自分の理想とする運動会(あくまでも“実現する”という事を根底にした上で!)を
組み立てるワークを行いました。
運動会撤廃派や改変派などそれぞれの立場や価値観を自身で再発見、新発見し、
かなりおもしろい運動会(運動会にかわるもの)がたくさん考え生み出されていました!
運動会という1つの行事を議題にあげた第一回目でしたが、
自然と“保育のホンシツ”や“保育士のホンシツ”にも目が向き、
個人的に、行事や遊びを考えた時でも
それだけを切り離しては考えられない(考えてはいけない)のだなと
改めて学び直しが出来ました。
また、保育士の方だけでなく、
教育環境に興味のある様々な立場の方が来てもらえるホイクホンシツ会議だからこそ、
色々な考え方や視点に出会えるなぁと。
これからも色々な立場の方にきていただき、
保育について“子どもと関わる全ての大人”(皆さん)と考え続けたいと感じました!
参加者の皆さん、ありがとうございました!!
次回Vol.2は、3月24日(火) 19:30〜 @こそだてビレッジ
議題は「集団と個のホンシツ」です。
詳細はこちら。
https://www.facebook.com/events/321498538044083
登録:
投稿 (Atom)





